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【読書】アイデアの作り方 【本編たったの50ページ強。今すぐ実践できる方法論】

この本の本編はたったの50ページ強。その中に今すぐ役に立つアイデア作成の方法論がまとめられているのだから驚きだ。

 

イデアの作り方は、著者であるジェームス・W・ヤングが、広告代理店の役員をしていた年、次のような質問をされたことがきっかけとなってまとめられた。

『あなたはいったい、どうやってアイデアを手に入れたのか』

 

アイデアのつくり方

アイデアのつくり方

 

 

はじめは馬鹿げた質問だと思っていた著者だが、後になって実はそれほど馬鹿げた質問ではなかっとと思いあたることがあって、長い間考えぬき親交を結んだアイデアマンたちの仕事ぶりから次の結論を得た。

  • イデアの作成は自動車の製造と同じように一定の明確な流れ作業であること
  • イデアの作成は生まれ持っての才能ではなく、習得したり制御したりできる技術によるもので、それらは修練することができる

 

イデア作成の基礎となる一般原理

イデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない

既存の要素を新しい一つの組み合わせに導く才能は、事物の関連性を見つけ出す才能に依存する

 

イデアの作られる全過程ないし方法

大切なことは以下の5つのどの段階にも、先行する段階が完了するまで入らないこと。

  1. 資料集め
    当面の課題のための特殊資料
    一般的知識の貯蔵→生涯をかけて行う作業。いろんなことに興味をもつ。
  2. 資料の咀嚼
    集めた資料を手にとって組み合わせて関係性を探す。しかし全てがごちゃごちゃして明確な答えは生まれない。そこまでやりとげたときに第2段階が終了となる。
  3. 孵化段階
    問題を意識の外に追いやり、何かが組み合わせの仕事をやるのに任せる。
    自分の想像力や感情を刺激するものに心を移す。音楽を聴いたり、観劇したり、詩を読んだり。
  4. イデアの誕生
    この段階までくると、予期せぬときにアイデアが生まれてくる。髭をそっているとき、入浴中、睡眠中など。
  5. イデアを具体化し、展開させる
    イデア作成過程を完遂するために必ず通らなければならない最後の段階。
    良いアイデアは自分で成長する性質を持っている。アイデアを外にだそう。