般若心経を学ぶ【第4回】
般若心経を学ぶ【第4回】。この世のすべては空なるものだと続けます。
舎利子 是諸法空相
「しゃりし ぜしょほうくうそう」
- 諸法:この世の全ての物質、現象。
「舎利子よ、この世の全ては空なるものなのだ。」といったところでしょうか。
不生不滅 不垢不浄 不増不減
「ふしょうふめつ ふくふじょう ふぞうふげん」
「生きもせず滅しもせず、汚くも綺麗でもなく、増えもせず減りもしない」です。なおここで出てきた6つの「不」は特に「六不(ろっぷ)」と呼ばれる。
つまり、この世の全ては空なるものであって、空なるものは一定不変のものではないので生まれ出てくることもなければなくなってしまうこともない。実体のとらえようのない空なるものは、汚いとかきれいとかもなく、増えたり減ったりするものではないのである、ということだ。