【読書】書くことが思いつかない人のための文章教室
文章を書くうえでの21個の悩みについて、質疑応答形式でまとめられている。設問は主として、早稲田大学大学院ジャーナリズムコースでの「文章表現」の授業をもとにつくられている。書名を見てまず、書くこと自体が目的化してしまわないだろうかと不安になった。思いつかないようなことをわざわざ書く必要があるのか、書かなければならない動機付けや必然性はなんなのか。それらを考えたうえで、書きたいけど書けない人は読むといい。
読書ノート書き抜きポイント
- いい文章 = 「独自の内容」 + 「伝わる表現」
- 書くことが思い浮かばない→「思う」ことより「思い出す」こと
- 起承転結のほかに作文向けの構成→現在・過去・未来の順に書く
- 「思う」「考える」「感じる」を減らす
- 推敲の手順
1:客観的に伝わる文章か
2:重複表現と同じ言葉の多用
3:役目のない接続詞、副詞の削除
4:見た目の推敲(不要な漢字表記など)
5:説明文の間引き
6:文末の「ですます」「あるである」の統一