土曜の朝と、初エアメールとアイベルシュタット
研修を受けるのために普段出社する時間よりも早い電車に乗った。土曜日に仕事に向かうのは1年半ぶりくらいだ。土日に仕事に行くというだけでもやる気がないうえに、研修なんて意味を見いだせず参加してこなかったタイプなので、あまり気分はよくなかった。それにしても今朝は寒かった。土曜の朝の電車には、制服をきた中高生が多かった。最近は土曜日も授業があるのか、自習に行くのか部活に行くのか、ほんとうのところはわからないが、前途多望な若さを感じ自分の高校生のころはどうだったろうかと、しばしタイムスリップ。
初回の研修は思いのほか、楽しかった。行く前の憂鬱な気分とは裏腹に、終わってみると軽く運動したあとみたいにすっきりしていて、家に向かう足取りも軽かった。
家に着き、いつものようにポストを開ける。ピザハットのメニューとジムの広告、どこかの街のポストカード。ついにきた。ポストクロッシングでついに私のもとにもポストカードが届いたのだ。ドイツのアイベルシュタットという街に住むフォトグラファーの男性からだった。アイベルシュタットの街の一角のポストカードなのだが、その写真は彼が撮影したものだそう。
初めてのエアメール。言葉に言い表すのが難しいほど嬉しい。世界のどこかに自分の知らない(おそらく会うことは一度もない)であろう人がいて、その人にとっても同様な存在の私にポストカードが届く。なんて夢があって、ロマンがあることか。
日本以外の国がどこかにあって、そこには私の知ることがない世界がある。そこに暮らす人がいて生活がある。そんな当たり前のことを再認識したことで、他者への気持ちの持ちようとか世界の見かたが変わった気がする。
とても充実した一日だった。今日はぐっすり眠れそうだ。