【読書】中学生・高校生にぜひ読んで欲しい「世界一やさしい問題解決の授業」
自分が直面している課題に対して仮説を立て、検証し、実行する。そんな問題解決の方法を非常に簡素化して、子供にもわかるように書かれた本だ。2つのありそうなシチュエーションを例にとって、問題解決の手法が説明されている。
- 中学生バンドのライブに人が来ない。どうすればよいのか。
- 将来CGアニメの映画監督になりたい中学生。パソコンを買いたいがどうすればよいか。
テーマも身近でわかりやすく、内容の説明も丁寧なので問題解決とか仮説思考のとっかかりとしてオススメできる。1時間くらいでさくっと読めてしまうのもいい。この手の話は、小難しい本で時間かけて学ぶより、概要をさっと知って実践してみるほうが身につきそうだしね。
自分の子供のころを振り返ってみても、「考え方」そのものについて教わる機会はなかったように思う。どんな科目や単元であっても、それらを通して「考える力」を養う、という目標はあるのだろうけど、もっとあからさまに教えてしまってもいいんじゃないかな。知っていたって使えなきゃ意味はないけど、知らないものを使うってのも難しい。だったらまずは「考え方」の方法論を教えてあげて、そのうえで様々な課題や問題に対峙させ、考える力をつけるようにできないだろうか。義務教育、公教育ではいろんな制約のなかで難しいとしても、高校や大学の初期過程でしっかりと「考え方」を教える。それだけで後に続く授業や研究、経験についてく考えて行動できるようになる気がする。 「考え方教室」でもつくろうかな。
世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく
- 作者: 渡辺健介,matsu(マツモト ナオコ)
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2007/06/29
- メディア: 単行本
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読書ノート書き抜きポイント
- 考えぬく技術、考えぬき行動する癖を身につける
- どんなに大きい複雑な問題でもいくつかの小さな問題に分解すれば解ける
- そもそも問題解決とは、
1:現状を正確に理解し
2:問題の原因を見極め
3:効果的な打ち手まで考えぬき
4:実行すること - 目標は具体的であればあるほど、効果的で実現性の高い解決策が出てくる
例:BAD「パソコンが欲しい」「パソコンを買う」
GOOD:「半年以内に、6万円のパソコンを、お金を借りずに貯めて、買う」 - 目標を達成できるかどうかは、「良いプランをたてる」✕「しっかり実行する」の掛け算で決まる
- 日常生活のちょっとした疑問やニュースでも、問題解決能力は鍛えられる