【菩薩はありのまま】般若心経を学ぶ【第2回】
般若心経を学ぶ【第2回】。今回から本文に入っていく。観自在菩薩が般若波羅蜜多を実践しているとき、あることを理解し一切の苦しみから逃れられるところから般若心経は始まる。
観自在菩薩
「かんじざいぼさつ」
- 観自在:よく観察し自由自在に人々を救う能力。
- 菩薩:大乗仏教の修行者の略称で、正式名称は菩薩薩埵(ぼさつさった)。
ここでは、物事をありのままにみることのできる菩薩、といったところ。れりごー。
行深般若波羅蜜多時
「ぎょうじんはんにゃはらみたじ」
般若波羅蜜多を実践していたとき。
照見五蘊皆空
「しょうけんごうんかいくう」
素直に読むと、「五蘊はみんな、空だと見出した」といった感じ。ここででてくる「空(くう)」が般若心経の中核となる、とても重要な考え方だ。
- 五蘊:色(しき)、受(じゅ)、想(そう)、行(ぎょう)、識(しき)の5つの集まりのこと。私たちがある物事を「これはこうである」と認識するための5つの要素であり、私たちがみている一切の存在は五蘊から成り立っている。五蘊については別記事にまとめる。
- 空:あらゆる存在は、一定不変のものではなく、変化していくもので、実体としてとらえることのできないものである、という意味。空っぽという意味ではないので注意。
「あらゆることは、みな一定不変のものではなく、移り変わっていくのものでとらえようがなく、つまりは空なるものであると、理解された」というこだ。
度一切苦厄
「どいっさいくやく」
一切の苦しみから開放された。